メタローグ 販売実績160万部超というこの本、日本人の受験勉強大好き民族ぶりを図らずも露呈させた。〈思う〉と〈考える〉、まずこのニュアンスの似た言葉の違いを考えよう、という問題が設けられ、その答えと解説、さらに次の問題と続いて、巻末には配点表と得点別評価まで―これは誰がどう見ても受験参考書でしょう。〈今の言葉使いはなっていない〉、という高齢者のぼやき的スタンスではなく、あくまで思考の道具としての言葉の使い方にこだわっているのも、ものわかりのいい先生風でポイントが高い。え、子供が危ない? 学級崩壊? みんながこっそり好きだった受験勉強を骨抜きにしちゃったからです。偏差値復活させましょう。(守屋淳) 『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright? メタローグ. All rights reserved.